障害や病気が原因で一般企業への就職が困難だったり、働くことに不安を感じるという方が利用できるのが「就労継続支援A型」のサービスです。利用するにあたっては、どんなメリットがあるのか、逆にどんなデメリットがあるのか、事前に知っておくことが大切です。ぜひ、以下の内容をご覧ください。
先にも述べました通り、就労継続支援A型は障害や病気を持っている方を対象としたサービスです。それゆえ、一般企業で普通に求人に応募して働くよりも、より働きやすい環境での就労が期待できます。
例えば、「ストレスに弱い」、「疲れやすい」、「対人緊張の傾向がある」、「細かい作業が苦手」などの事情に対しても配慮が得やすいというのは、就労継続支援A型ならではの大きなメリットといえます。また、近年では在宅勤務に対応しているA型事業所も増えてきています。
例えばアルバイトで働くという場合、正社員とは異なり、社会保険には加入できないという場合がほとんどです。対してA型事業所で働く場合は労働保険(雇用保険と労災保険)に加入した上で働くことができます。万一仕事で怪我をしてしまった場合は補償を受けることができ、A型事業所を辞めた場合もそれまでの勤続期間に応じた失業手当を受け取ることができます。ただし、厚生年金保険への加入はあまり期待できませんので注意が必要です。
就労継続支援A型を利用して働くということは、社会と接する機会ができるということでもあります。段階的に生活リズムを整えたり、職場の方と接することによってコミュニケーション能力を向上させ、ひいては友達を作るということにも期待できます。また、社会復帰のきっかけとしたり、一般企業で働くための前段階のステップとすることもできます。
就労継続支援A型は病気や障害を理由に一般企業で働くことが困難という方を対象としています。病気や障害を持っている方に就労の機会を提供し、知識や能力向上に役立ててもらうという性質のものです。ですので就労移行支援に比べると、就労継続支援A型は、そこまで手厚くないというのが実情です。
病気や障害を理由に一般企業を退職し、失業保険(雇用保険)の手当を受け取っているという場合は要注意です。就労継続支援A型で働く場合は雇用契約を締結しますので、失業状態ではないと見なされ、失業手当は打ち切られます。ただしA型事業所で就労する間は雇用契約を締結しますので、A型事業所を辞めた後は、失業手当の給付対象となります。
「就労継続支援A型」は、事業所によって仕事の内容は千差万別です。週に3日から5日、安定して出勤できるという条件が課せられます。また欠勤や遅刻、早退に対しても、厳しいところもあれば寛容なところもあるといった具合です。もうひとつ、就労継続支援A型では残業を行う機会もほとんどありませんので、一般企業のように残業で稼ぎたいというのは事実上不可能になります。
就労継続支援A型を利用するという場合には上記の内容をお読みになり、メリットとデメリットのどちらがより大きいかをしっかり判断したうえで、利用すべきか否かを判断してください。
大垣市にある就労継続支援事業所を調査して、B型・A型の両方を運営している会社をピックアップしました。主な作業内容から、おすすめのポイントを紹介しています。
安心して長く働きたい
一般就労が難しい特性があり
安定した作業環境で働きたい人
におすすめ
株式会社ゼロックス
画像引用元:株式会社ゼロックス公式サイト
(http://www.zerox.co.jp/)
「できる」と「やりがい」が見つかる
自社ブランドならではのお仕事
TEL:0584-47-8855
休養から再出発したい
就労からしばらく離れていて
働くことに対する不安が大きい人
におすすめ
株式会社SORA
画像引用元:株式会社SORA公式サイト
(https://sora-a.com/)
早番・遅番・1日通し
働きやすい時間帯を選べる
TEL:0584-92-0614
一般企業に就職したい
ステップアップに前向きで
一般雇用を目指している人
におすすめ
株式会社Notoカレッジ
画像引用元:株式会社Notoカレッジ公式サイト
(https://www.notocolle.co.jp/)
就労後にWEBスキルを習得でき
定着支援や移行支援も受けられる
TEL:0584-77-7631
調査期間/調査方法:2021年12月1日時点/就労継続支援選びサポートメディア「おがさぽ」編集チームの独自調査
調査対象:大垣市内にサービスを提供していることが岐阜県公式HPの資料で確認できる就労継続支援事業所
【選定条件】
・インターネット上で公式サイトを確認できた就労継続支援事業所
・A型・B型両方の就労継続支援事業所を運営している会社