就労移行支援はアルバイト併用禁止?

大垣市で就労移行支援を受けながら、アルバイトもしたいと考えている方もいるかもしれません。就労移行支援を受けながらアルバイトの可否について解説していますので、ぜひご覧になってください。

アルバイト併用は禁止？

就労移行支援を受けながらアルバイトを行うことは原則禁止となっています。いわゆる単発のアルバイトや、副業的に働くことも禁止になっています。一方で、例外的に認められるという場合もあります。

厚生労働省では一部を除き原則禁止

就労移行支援を所管する厚生労働省が、就労移行支援を受けながらアルバイトを行うことは原則禁止とする、通達を出しています。その理由として以下が挙げられています。

厚生労働省の見解は？

就労移行支援というサービスは、税金を使って行われるものですので、「本当に必要な人以外は利用すべきでない」という考えが基本です。定期的、単発を問わず、アルバイトを行うということは「就労できている」ということであり、「就労出来ている人間に就労移行支援のサービスを行う必要はない」というのが厚生労働省の考え方であり、これこそが就労移行支援はアルバイト併用禁止とされている理由です。

だだし、アルバイトは原則禁止とする一方で、就労移行支援の場合、「就職後のステップアップのための利用」であれば、アルバイト可能という旨も述べられています。

参照元：【PDF】厚生労働省HP「障害者の就労支援について」
https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000832519.pdf

市区町村によっては許可しているところもある

厚生労働省は、就労移行支援を受けながらアルバイトをすることは基本的に禁止していますが、例外もあります。実際に就労移行支援の手続きをするのは、利用者が住んでいる市区町村役場です。珍しいケースですが、就労移行支援を受けながらアルバイトが許可されることもあります。

許可される理由も、先に述べた「就職後のステップアップのための利用」だけではなく、経済的に困窮しているために許可されたり、週20時間以内ならOKとしている場合もあります。その一方で、一切認めないという場合もあります。

つまり、就労移行支援を受けながらアルバイトをすることが禁止されるかどうかは、市区町村の判断によります。ですので、市区町村に問い合わせるよりも、まずは就労移行支援を受ける施設に相談し、施設の判断やアドバイスに従いましょう。しかし、一方で施設運用者が組織的な不正受給をしているところもなかにはあります。市区町村に虚偽の申告をしないよう注意しましょう。

アルバイトしながら通うとバレるの？

就労移行支援では、基本的にアルバイトをすることは禁止されていますが、利用者の中にはお金に困っている人も多いでしょう。市区町村から許可がなくても、生活費を稼ぐために、就労移行支援を受けながらこっそりアルバイトをしたくなるかもしれません。

100％ではありませんが、バレる可能性はそれなりに高く、また見つかった場合には大きなペナルティを負うことになります。

アルバイトがバレることが多いのは、収入が一定額を超えると所得税がかかり、その情報が市区町村に通知されるからです。また、就労移行支援を受けながらアルバイトをするのは大変で、体調を崩して遅刻や欠勤が増えることでバレることもあります。さらに、うっかり話してしまってバレることも少なくありません。

無許可のアルバイトがバレた場合、施設は行政へ通報することが義務づけられていて、施設を辞めさせられ、さらにはサービス費の返還を請求されるリスクがあります。無許可のアルバイトはしてはいけません。

就労移行支援中のアルバイトは、まず施設に相談

就労移行支援に通いながら隠れてのアルバイトは、不正行為であり、ペナルティも大きいです。絶対におこなってはいけません。

経済的な理由などで就労移行支援を受けながらアルバイトを行いたい場合は、まず施設に事情を説明しましょう。そこで許可されれば市区町村の許可を受けてください。許可されなければ、失業保険や生活保護、生活福祉資金貸付制度などの利用を検討してください。